農業に遠隔の監視カメラを使うメリットとは?監視カメラ・システムの導入をご希望の方は弊社へ!

農業に遠隔の監視カメラを導入するメリット

近年、遠隔の監視カメラを設置する農家の方々が増えてきました。農業の現場に監視カメラというのは、一昔前であればほとんど見られなかった光景です。また、最先端のロボット技術やICT(情報通信技術)を活かした「スマート農業」も進んでいます。

監視カメラやICTを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは農業の現場に遠隔の監視カメラやICTを設置する目的、メリットをご紹介いたします。

防犯カメラが必要な農業の現状

Current status

農業で遠隔の監視カメラを導入するメリットは、数多くあります。ここでは、農作物の育成によく使われるビニールハウスを例に、監視カメラのメリットをご紹介いたします。

ビニールハウスへ監視カメラを導入するメリット

監視カメラであれば夜間や悪天候の場合も監視カメラが映像を送信するため、現場へ行かずとも24時間態勢の監視が可能です。また、監視カメラで録画された映像はアーカイブとして保存されるため、後から何度でも見返すことができます。

防犯カメラが必要な農業の現状

農業の現場において、様々な問題から監視カメラの設置が必要になることがあります。主な問題としては、人による窃盗被害と、作物の鳥獣被害です。

近年、高値で取引される野菜や果物が増えています。それに合わせるように、組織的かつ大規模な窃盗被害が増加しています。高額な作物を大量に盗まれると経営悪化につながり、最悪倒産にもなりかねません。

同様に、鳥、イノシシ、シカ、キツネ、サルなどの鳥獣被害も放置しておけば経営に大きな影響を与えてしまいます。人的な被害と鳥獣被害を最小限に抑えるためにも、監視カメラの導入が推奨されています。

収穫期の農作物を守るのに役立つ防犯カメラ

農作物のある場所に監視カメラを設置することで、窃盗犯がいるかどうかを監視でき、同時にそれを証拠として警察に届け出ることができます。録画された映像があれば、犯人特定の可能性は非常に高くなります。また、防犯カメラを設置すること自体が「犯行抑止」にもつながるでしょう。

また、監視カメラの種類によっては警報ベルの機能がついたものもあり、窃盗犯の撃退にも効果があります。

また、どんな動物が作物を荒らしているかを突き止めることも可能です。動物の種類だけでなく、どの時間帯に来ているか、数はどのくらいか、どういう荒らし方をしているか、などを知ることで有効な対策を打てるようになるでしょう。

スマート農業とは?

smart agriculture

農業においては、農作物を守ることはもちろん、作業の効率化も重要な課題です。農業に従事する人材は不足傾向にあるため、人員をカバーするために技術の活用が進んでいます。そこで、近年で注目されているのが、新しい農業である「スマート農業」です。このスマート農業についてご紹介します。

スマート農業とは

スマート農業とは、ロボット技術やICT(情報通信技術)を駆使して行われる新しい農業の仕組みです。一言で表すと、「ICT技術を用いた効率のよい農業」ともいえるでしょう。ロボット技術やICTを農業に取り入れることで、農作物の生産管理、経営管理などをよりスムーズにスピーディーに行い、省力化や精密化を実現できます。

農業の現場では、どうしても人力・手作業で行わなければならないケースが多々見受けられます。他にも、農業従事者の高齢化(後継者不足)や、過酷な労働環境などによる人材不足問題も見られます。しかし、しかしスマート農業を取り入れることで、労力の軽減、人手不足の解消を図ることが可能となるのです。

スマート農業におけるIoT機器の役割とは?

スマート農業の一つの形として、IoT機器の導入があります。IoTの意味は、簡単に言うと「モノとインターネットを接続すること」です。

例えば、給水と排水をインターネット通信で管理し、両方のバルブを遠隔操作できるようなシステムや、センサーで農作物の状態を計測して肥料を自動供給するシステムなどが挙げられます。

このように、農業とインターネット、この二つをつなげてスマートな経営・生産を実現するのがIoT機器導入の大きな役割です。よりスマートな経営・管理が実現できれば、労力の軽減(過酷な農作業の解消)、コスト・人件費の削減、農業へ新規参入しやすくなる、などプラスの効果が期待できるでしょう。

スマート農業にはどんなものがある?

スマート農業の例として以下のようなものが挙げられます。

  • ドローンによる農薬・肥料の散布
  • トラクター・コンバイン・田植え機などの自動運転
  • 水やり・施肥・農薬散布の自動化
  • スマホを使った水田の水管理
  • 自動収穫機・作物選別機の導入
  • センシング技術(センサーを使った分析)
  • IoT機器導入によるデータ収集・分析・予測

基本的には、機器だけでなく管理システムも合わせて導入することになるでしょう。

農業経営の未来について

精密機械やIT(情報技術)の発達により、農業のあり方は大きく変わりつつあります。以前なら、人間の力でこなしていた作業や管理を機械で自動化したり、ITを活かしてデータ収集・分析・予測を行ったりして経営戦略を立てるなど、省力化・精密化・コスト軽減が推進されるようになりました。このようなスマート農業が広まった場合、日本の農業はどのような影響を受けるのでしょうか?

ここからは、農業におけるIoTの具体的な導入事例とともに、今後の農業における展望などについて解説します。

これからどうなる?

happen from now on

農業IoTシステム事例

弊社の農業IoTシステムの事例では、農業用センサーの取り付けが挙げられます。広い農場だったため、個々にセンサーを置くだけではデータの収集と管理をするにも多大な労力を要することが懸念されました。

そこで弊社は、センサーを取り付けるだけではなく、データを集積するクラウドサーバーをご提案しています。温度・湿度、雨量、土壌水分量、PH,EC(電気伝導度)などのセンサーデータ、現地の静止画などを取得し、データをクラウドサーバーに集めることで、データの分析や管理が容易に行えるようになりました。集積したデータをAIで解析すれば、今後の農業経営に活かせるでしょう。しかし、センサーの性能についても十分に吟味しておく必要があります。いかに、データをグラフ化したり表かして管理出来ても、肝心のデータに大幅な誤差があれば、役に立ちません。

弊社は、農業者とともに確実に必要なデータはどこまで精密性を要するか、精密さを要求すれば高価になります。コストパーフォマンスを考えセンサーの選択、その利用価値を研究しています。

また、クラウドサーバーに保存されているデータは、スマホからでも確認可能であるため、農作業中に現場に行かなくても状況を確認できるのもメリットです。弊社のwebアプリを使用することで、すべてのデータをグラフ化し地図情報と併せて比較、過去の状態変化等を可視化することで、現場のデータを簡単に集め、監視が容易にできるようになります。

日本の農業はこれからどうなる?

既に説明してきたように、農業のスマート化が進むとそれだけ肉体労働が減り、機器による管理・自動化が増えるようになります。

今後は外に出て作業をする時間よりも、パソコンやスマホを使って管理する時間の方が多くなるかもしれません。近い将来、育成・管理・収穫までのすべてをICTで完結させる農家が出てくる可能性もあります。しかし、いかにスマート農業ができたとしても、データを参考に圃場に出て良く観察することが大切です。そのようにしてはじめてよい成果を上げることができます。

このようにスマート農業が浸透すれば、農業は今まで以上に「ビジネス」に近づくでしょう。農業が、過酷な農作業の連続ではなく、コンピューターで管理・完結できるようになれば新規参入者が増え、今までにない新しい形の農業ビジネスも生まれる可能性があります。そして、余裕をもって作物の生長、現場の微妙な変化を観察しよりよい作物を作ることができます。

農業には現状からは想像もできないほどの伸びしろがある

現在、農業の世界は高齢化・後継者不足・耕作放棄地の増加などが問題になっています。しかし、スマート農業による機械化・省力化が、この人手不足の問題を解決に近づけるでしょう。スマート農業によって、少ない人数で大規模経営が可能となれば、耕作放棄地を活かした新しい農業やビジネスが生まれる可能性もあります。

また、現在、世界の人口は大きく増え続けており、農業・食のニーズは今後さらに増加していくことが予想されます。世界の大幅な人口増加に合わせるように、日本の農作物の輸出量も右肩上がりで増えています。

スマート農業の導入は、日本の農業課題をクリアするだけでなく、ブランド農作物の開発と世界進出にもつながる可能性もあります。

フィールドデータ伝送サービス「SESAME(セサミ)」の概要

Overview

スマート農業に活用できる弊社の製品として、「SESAME(セサミ)」をご紹介します。

フィールドデータ伝送サービス「SESAME(セサミ)システム」の概要について

フィールドデータ伝送サービス「SESAME(セサミ)システム」は、フィールドデータを、インターネットを通じて24時間リアルタイムで伝送するシステムです。フィールドデータとは、気温・雨量・水位・風速・放射線量などの現地データなどを指します。

導入の方法は簡単で、データを取得したい場所に機器を設置するだけです。対象は河川・ため池・ビニールハウス・水田・畑・用水路など幅広く、目的に応じて複数多種のセンサーを設置することもできます。

農家が防犯カメラを使うのはなぜ?

防犯カメラ設置の大きな目的は、「窃盗の抑止」や「鳥獣被害の防止」です。これらの被害を最小限に抑えるために防犯カメラを設置する農家が増えてきているのです。

防犯カメラがされているとわかれば、誰もその場所で犯行を起こそうとはしないでしょう。防犯カメラを設置すること自体が、犯罪抑止効果があるのです。鳥獣対策としては、光や音による追い払い機能などが挙げられます。

近年、農産物のブランド化が進み、高額で取引される野菜や果物が増えました。ブランド化された農産物は少量でも高額ですから、窃盗被害や鳥獣被害の被害は深刻なのです。大切な農産物を守ることは、会社と生活そのものを守ることでもあります。

農地で防犯カメラを効果的に使うには?

人であれ、鳥獣であれ、被害が起きやすい時間帯はやはり夜間です。そのため、夜間の撮影に対応した赤外線カメラ機能がある防犯カメラが必須となるでしょう。先に挙げた光や音による追い払い機能もあればなお効果的です。

観測した静止画データは、農業日誌的にも使用することが出来ます。作物の生育状況を気候因子と並列して考察することにより、農作業の効率を上げることが出来ると確信します。

防犯カメラは24時間設置が基本ですから、太陽電池モジュールで作動し続けるカメラであれば、経済的な負担も減らせるでしょう。弊社で用意するカメラには、夜間数km先までくっきりとカラーで監視できる超高感度カメラと、赤外線ライトを用いて30m先まで監視・視認できる標準カメラの2種類があります。下記の写真は夜0:00の写真です。真昼のように映っているものの、人間の目には、真っ暗なところです。

camera

普通カメラと超高感度カメラ

Ultra-sensitive camera

超高感度カメラの画像

監視カメラ・システムの導入で被害を最小限に!

農業で監視カメラを使用する目的の一つは、盗難や獣害などから農作物を守ることです。農業用の監視カメラには様々な種類・サービスがあるため、目的に合った機能を利用できる監視カメラサービスを選びましょう。クラウドサーバー型であれば、現場に行かなくてもPC・スマホ・タブレットなどでいつでも画像をチェックできます。

弊社の「SESAME(セサミ)システム」でも、監視カメラやセンサーで収集したデータをクラウドサーバーに集積し「SESAME-WEB」を通してスマホやパソコンから閲覧することが可能です。ぜひ一度お問い合わせください。